2013年01月13日

芥川龍之介全集(第5巻)新版 [ 芥川龍之介 ](取扱店:楽天ブックス)




■目次
路上/忘れられぬ印象/久米正雄氏の事/じゆりあの・吉助/妖婆/「人魚の嘆き・魔術師」(広告文)/もう七八年前に/我鬼句抄/窓/江口渙氏の事/芸術その他/春草界にて/龍村平蔵氏の芸術/本年度の作家、書物、雑誌/大正八年度の文芸界/魔術/鼠小僧次郎吉/葱/舞踏会/有島生馬君に与ふ/尾生の信/動物園/漱石山房の秋/私の生活/我鬼氏の座談のうちから/日記のつけ方/九年一月明治座評/「影燈篭」附記


■青空文庫から『芸術その他』を一部抜粋
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 芸術家は何よりも作品の完成を期せねばならぬ。さもなければ、芸術に奉仕する事が無意味になつてしまふだらう。たとひ人道的感激にしても、それだけを求めるなら、単に説教を聞く事からも得られる筈だ。芸術に奉仕する以上、僕等の作品の与へるものは、何よりもまづ芸術的感激でなければならぬ。それには唯僕等が作品の完成を期するより外に途はないのだ。
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 芸術の為の芸術は、一歩を転ずれば芸術遊戯説に堕ちる。
 人生の為の芸術は、一歩を転ずれば芸術功利説に堕ちる。
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 完成とは読んでそつのない作品を拵へる事ではない。分化発達した芸術上の理想のそれぞれを完全に実現させる事だ。それがいつも出来なければ、その芸術家は恥ぢなければならぬ。従つて又偉大なる芸術家とは、この完成の領域が最も大規模な芸術家なのだ。一例を挙げればゲエテの如き。


■『芸術その他』などの著作権が切れている作品は青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)でも読むことができます。


タグ:芥川龍之介
posted by 657575 at 00:45| 小説 | 更新情報をチェックする
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